創業者が大事にした「原点」=「検索」を受け継ぐ——時代を見極めた効率的なネットストアを目指して
株式会社MonotaRO 取締役 代表執行役社長 鈴木 雅哉 さん
2022/07/22
立教卒業生のWork & Life
OVERVIEW
本学の講義やイベントで講師を務めた、立教卒の“リーダー”たちの言葉をご紹介します。
作業服や梱包用品、ねじなどの商品を取り扱う「モノタロウ」。カテゴリ別やブランド別など、検索機能が充実
製造業や工事業など現場で使う工具や消耗品を中心に1800万点以上の間接資材を扱うネットストア「モノタロウ」を運営する株式会社MonotaROの歴史は、2000年に始まりました。売り手と買い手がインターネット上で直接取引する新たなビジネスモデルが誕生し、「物流の仲介役である商社は不要になる」ともいわれた時代。住友商事の鉄鋼部門に所属していた私は、入社前から営業職を希望していたものの経理?統計の担当を経て、社内eコマースチームによって設立された住商グレンジャー(現MonotaRO)へ出向することになりました。これまでのキャリアのほとんどをMonotaROと共にしています。
当社の原点は、「インターネットの本質は“検索”だ」という創業者の気付きです。間接資材は市場に流通している種類が多いため、必要な機能や適正価格を見極めるのに時間がかかってしまいがちです。ユーザーが商品を見つける手間を効率化させることに、真の価値がある。
この考えは、インターネット利用者や検索して得られる情報が設立時と比べて格段に増えた現代においても、重要なことだと感じています。
イノベーションは、ゼロから生まれるものだけでなく、既存のものを複数組み合わせたケースも多くあります。そうしたアイデアを発想できるよう、多様な物事に好奇心や疑問を持ち、自分の中に複数の専門性を確立してほしいと思います。
当社の原点は、「インターネットの本質は“検索”だ」という創業者の気付きです。間接資材は市場に流通している種類が多いため、必要な機能や適正価格を見極めるのに時間がかかってしまいがちです。ユーザーが商品を見つける手間を効率化させることに、真の価値がある。
この考えは、インターネット利用者や検索して得られる情報が設立時と比べて格段に増えた現代においても、重要なことだと感じています。
イノベーションは、ゼロから生まれるものだけでなく、既存のものを複数組み合わせたケースも多くあります。そうしたアイデアを発想できるよう、多様な物事に好奇心や疑問を持ち、自分の中に複数の専門性を確立してほしいと思います。
※本記事は季刊「立教」260号(2022年4月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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プロフィール
PROFILE
鈴木 雅哉(すずき まさや) さん
1998年 社会学部社会学科卒業
立教大学卒業後、住友商事に入社。2000年、住商グレンジャー(現MonotaRO)に出向。06年、楽天に転職。07年にMonotaROに復帰し、マーケティング部長に就任。12年、取締役兼代表執行役社長に就任。
2021年度全学共通科目「立教OBOGの『社長の履歴書』」のゲスト?スピーカー(講師)。